佐高誠の「原発文化人50人斬り」と私の経験からそのまま書かせて貰う。佐高誠は木川田一隆が原発を容認したのに評価しているのはおかしいとの指摘もされたが、木川田の一点の曇で、木川田の全体の見方は佐高誠と同感である。原発問題のA級戦犯は正力松太郎、中曽根康弘、渡部恒三、与謝野馨、安倍晋三、斑目春樹、近藤俊介、吉本隆明、梅原猛、小宮山宏、大前研一、堺屋太一、幸田真音、アントニオ猪木(笑い)、勝間和代(酷い)、ビートたけし(笑い)、 弘兼憲史、茂木健一郎、中畑清、渡瀬恒彦、星野仙一、草野仁、田原総一郎・・・・・勝俣恒久、西山英彦、関村直人数え切れないほどの政治家、御用学者、文化人、芸能人に金がばらまかれたのだろう。一人一人何があったか書きたいが、この書き物が続けば書いていきたい。いや是非原発関連の本を読んでその酷さを知ってほしい。読めば怒るか,あきれるか、笑ってしまうだろう。アントニオ猪木の話はしておきたい。青森(?)の選挙で、最初原発反対派の立候補者からの選挙応援に承諾したのに、賛成派から億(?)に近い謝礼金提示されたら、反対派から賛成派の応援に寝返ったのには、その節操のなさに呆れた。国会での質問も酷かったが、こんな人物が国会議員になるのであるから、国民の責任も重い。故人もいるが、生きている人たちは是非ビートたけしの話ではないが安全?(ビートたけし大地震がきても原子炉の中が一番安全だからそこに逃げ込めばよいと言い放った)な福島第一原発に一日行って復旧作業員の方々と一緒にいてほしい。作業は出来なくても側にいることくらいできるだろう。機会があればまだまだ大勢書きたいが、良識ある学者も知ってほしい。彼らのことも今後書きたい。高木仁三郎、熊取六人衆・・・・などである。
岸田文雄はここにきて原発の大転換を表明した。東南海地震など大災害が起こる可能性が高い日本で原発の再稼働、新設は正気の沙汰でない。ましてやその兆候が出ている時に。プーチンが福島第一原発の時、地震の多い日本になぜ原発を作ったのかと批判したらしいがそのとおりである。
また1974(昭和49年)には電源三法(電源開発促進税法、電源開発促進対策特別会計法、発電用施設周辺地域整備法)が成立し、原発をつくるごとに交付金が出る仕組みができる。原発賛成派はこの金を地方再生という名目にして、箱物を作り建設業界は潤うが今後の箱物の維持費は大変だ。原発交付金によってゆがめられた地方財政はこれから一層原発立地の地方を疲弊させるだろう。
知り合いの若い大工さんが私に「原発をどう思うか」と問うてきた。何も答えなかったら、大工さんは「子供のことを思うと俺も反対だが、原発がないと仕事がないだよね」と言っていた。重い言葉だった。
そして今、能登に地震が襲い、志賀原発はどうなっているのだろうか。珠洲市に原発ができていたら、どうなっていただろう。全国にある原発は休止していても危険である。以前甘利明が。原発は休止していても危険なのであるから、動かそうと言ったのには、驚きと共に笑えた。正しくその通りであり、全国各所にある活断層がどう動くかは誰も予知できない。そんな危険な列島の上に、数多くの原発が立地されているのである。
岸田文雄にはエネルギー政策の方針を再度熟慮して貰いたいものだ。新しい原子力の高温ガス炉(炉心の主な構成材に黒鉛を中心としたセラミック材料を用い、核分裂で生じた熱を外に取り出すための冷却材にヘリウムガスを用いた原子炉)、核融合(軽い核種同士が融合してより重い核種になる核反応を言う。単に核融合と呼ばれることも多い。核分裂反応と同じく古くから研究されている。核融合反応を連続的に発生させエネルギー源として利用する核融合炉)、高速増殖炉(これはもう破綻している),どれも危険と思う。風力発電、地熱発電、太陽光発電等の研究、開発にもっと努力して貰いたい。
参考文献
佐高誠 「原発文化人50人斬り」