豆知識その2の1

知識

・ムンクの叫びは橋の上で男が叫んでいるのではなく、叫びに耐えかねて耳を塞いでいる様子を描いたもの。

(実は、これは本当に知られていないことなんであるが、この男の人は「叫んでる」んではない。ムンクには少し変わった生い立ちがある。5人兄弟の2番目に長男としてノルウェーに生まれたムンクは、5歳のときに母が亡くなり、14歳のときに姉が亡くなってしまう。父はそのことから狂信的なキリスト教の信者となり、ムンクを本当に厳しく育てたそうだ…。辛い少年時代を通した経験からムンクの関心は人間の内側に向くようになり、まるで幻覚のような、現実には起こりえない歪んだ世界を描く画家になっていった。そんな彼が30歳の頃に描いた作品が「叫び」である。ムンクはこの絵が描かれたときの状況を記した日記を残している。それによると、ムンクは友人二人と橋の上を歩いていた。すると、突然めまいがして、意識が朦朧とする中、空が真っ赤な血の色のように染まっていたそうである…。これはあくまでもムンクの頭の中の話で。だから奥にいる友人二人は先に行っちゃったのである。そして、ムンクがその光景に圧倒されていると、遠くにあった海の方から大地を貫く、果てしない叫び声が聞こえて来たそうである!! それを聞いたムンクは恐ろしくなって、耳を塞いで立ち尽くした!! ということだ。このムンクの「叫び」はほっぺたを押さえているんじゃなくて…。耳を塞いでいるのである。絵の奥の方に見えるのが海で、つまりここから聞こえてくる「叫び」を聞かないようにしているのだ。)

・世界一長い曲は演奏が終わるまでに639年かかる。

(アメリカの実験音楽家ジョン・ケージは、前衛芸術に多大な影響を与え、音楽の定義を広げた人物として知られる。演奏者は音を出さず、聴衆はその場に起きる音を聴くという彼の代名詞的作品《4分33秒》(1952)は、これまで世界各国で「演奏」され、個人で同作品を演奏できるiOSアプリ(iOSは、iPhoneやiPadなどへ搭載されており、「AppleWatch」といったAppleデバイスの機器とも互換性がある。 このiOS上で動くアプリの総称を「iOSアプリ」という。 iOS上で起動させるのを前提としているので、ソースとなっている言語もApple推奨のものが主に使われている。)「4′ 33″ – John Cage」まで発売された。
 そのジョン・ケージの世界で最も遅く、最も長い楽曲、《As Slow As Possible(ASLSP)》の演奏は、ドイツのハルバーシュタットにあるブルチャルディ教会で2001年に始まった。開始から1年半は無音が続き、最初の音が鳴ったのは2003年のこと。特製の機械式オルガンで演奏されるこの曲は、8つのパートで「できるだけゆっくり弾く」という明確な指示があるが、正確なテンポは書かれていない。この曲の演奏が終わるのは、616年後の2640年だ。
 そして2024年2月5日、大勢が見守る中で16回目のコード変更が行われた。ジョン・ケージ・オルガン財団の理事長ライナー・O・ノイゲバウアーが機械式オルガンにパイプを1本追加すると、新たな音色が生み出された。BBCによると、これを見るために何年も前にチケットを購入していた人もいたという)

・お菓子メーカーのロッテが初めて販売したのは使い捨てカイロだった。

(カイロは漢字で書くと「懐炉」。熱源を懐中に入れて暖を取る道具のことである。カイロの始まりは、温めた石を布で包んで懐中に入れる「温石(おんじゃく)」といわれていた。平安時代末期から江戸時代まで、人々に親しまれてきた。明治時代になると、麻殻の粉末や桐灰などを容器の中で燃やす「懐炉灰(かいろばい)」が普及。さらに大正時代にはベンジンが気化して出るガスを使って熱を作る「ベンジンカイロ」が使われていた。それまでのカイロは石を温めたり、燃料を火で燃やしたりする必要があったので、誰でも気軽に使えるというものではなかった。そこで、1975(昭和50)年に、アメリカ陸軍が使用していたフットウォーマーを参考に、旭化成工業(現・旭化成)が初めて使い捨てカイロを開発・商品化し、一部限定地域で発売していたようである。旭化成工業が開発したカイロを原型にして、「火気を使わず、においもせず、軽くて気軽に持ち運べる新型カイロ」として開発されたのが、ロッテが1978(昭和53)年に全国発売した使い捨てカイロ「ホカロン」である。新型カイロは鉄粉が酸化するときに発熱する作用を活用し、袋の中に入った材料を手でもむだけで簡単に温かくなるという画期的なものであった。火が要らない上に、使い捨てできて後処理も必要ないホカロンは瞬く間に大ヒット。携帯カイロの第一号ではないものの、世紀の大発明として世の中に広まり、世界中で愛されるようになった。後に、外袋から出すだけで自動的に温かくなるよう改良され、1989(平成元)年には貼るタイプも登場。最近では靴底に使えるタイプや、高速で温かくなるもの、低温でじんわり温めるもの、香り付きのものなど、さまざまなカイロがメーカー各社から発売され、冬の必需品として定着している。ちなみに、ロッテといえば、「お口の恋人」のキャッチフレーズでおなじみのお菓子メーカーである。ロッテでなぜカイロが生まれたのかというと、実はホカロンを開発したのはロッテ電子工業(現・ロッテ健康産業)というグループ企業で、お菓子の中に入れる脱酸素剤を開発している際に使い捨てカイロの仕組みを発見した。お菓子をおいしく保つ方法を考えていたらカイロができたなんて、心も体も温めてくれるいい話だ! )

・ティッシュの消費量世界一は日本。

(日本はティッシュペーパーの消費大国で、箱型ティッシュの年間消費量は一人あたり17箱と世界一なのだそうだ。2位のアメリカのじつに3倍。価格はアメリカが2枚重ね1組1.11円、フランス1.77円、イギリス3.70円(3枚重ね)に対し日本は0.31円と安さも世界一である。そんな日本に来た外国人が驚くのが、街でポケットティッシュが無料で配られていること。というのも欧米のポケットティッシュは高いうえ、4枚重ねなどの厚いものがほとんど。質感もペーパーナプキンんのような固さでじょうぶである。これで鼻をかんでも一度では捨てず、ハンカチのようにポケットにしまって何度も使うという。日本のポケットティッシュは薄くてやわらかいので外国へのお土産としても喜ばれるそうであるが、それを無料で配っているだけでなく、受け取らない人が多いのにも驚くという。日本にいると当たり前に感じてしまうことであるが、高品質のティッシュが安く、さらには無料で手に入るというのはとてもありがたいことである)

・「つくね」と「つみれ」の違いは

(「つくね」と「つみれ」の違いは使用される材料の違いと思われがちだが、言葉の語源から考えると調理法の違いである。「つくね」は漢字で書くと「捏ね」となる。その語源は「捏ねる」で、生地を手でこねて混ぜ、丸めて形を作るという意味である。そのため、「つくね」は鶏肉や豚肉などのひき肉を材料にしたものという意味ではなく、魚肉のすり身やその他の食材を使用した「つくね」も存在する。「つくね」はその材料に依存せず、生地を手や器具で団子状や棒状に成形した(=捏ねた)ものの総称である。「つみれ」は漢字で書くと「摘入・抓入」となる。「つみいれ(摘み入れ・抓み入れ)」ともいい、その語源は動詞の「摘み入れる」である。魚肉のすり身を材料に使用することが多い「つみれ」だが、「つくね」と同様にその材料に依存せず、鶏肉や豚肉のひき肉も使用される。事前に成形せず、生地を手やスプーンなどで摘み取って煮汁や鍋に入れるものが「つみれ」である。このように「つくね」と「つみれ」の違いはその材料ではなく、調理法である。「つくね」は団子状などに成形してあるため、焼く(焼き鳥)、煮る(鍋物)、揚げる(揚物)などの調理もできる。また、「つくね」と「つみれ」を合わせて「丸(がん)」と総称することもある。)

・シンガポールでは、チューインガムの製造、販売が禁止されている。

(随分と以前から、シンガポールでは、町をクリーンにしておくため、チューインガムの製造、販売、持ち込みが禁止されている。ただ、薬局では医療用のガムが売っていて、それはOKだそうだ。関連してシンガポール旅行の前に知っておきたいルール。
1.公共の場は基本的に禁煙!2.ドリアン持ち込み禁止!3.横断歩道以外の道路横切りも違反!4.タンやつばを吐いたら罰金!5.タクシーなどの車ではシートベルトを!)

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