春の農作業と危機に瀕した水の問題

世相

 今年は暖冬で,畑仕事も早く始められた。年を一つとる毎に、一つ一つの仕事が辛くなる。いつものように畑を耕す事から始める。子供が休みの時だったが、丁度外に出ていて、私とお母さんで始める。昔買った耕耘機がなかなかかからず、鍬で私が耕し始めたがすぐ疲れて辞めた。昔はトレーニングと思って,片手で鍬を使ったこともあったが、今は短い畝を2畝で降参である。間もなく子供が戻り、耕耘機がかかり間もなく畑は耕し終わった。お母さんが畝に春野菜、夏野菜の種。苗を植えた。カラスが畑に遊びに来て、お母さんは本当に怒っていた。ジャガイモは掘り返し、お母さんが植え直すと掘り返すなど、怒るのも当然だろう。カラス、キジのため畑には糸を張り巡らした。夏が近づくと水くれが毎日の日課となり、晴れが続くと本当に難儀である。張り巡らした糸に足をとられることもあり、水くれは疲れる。夏が近づき、今年は早めにホースで水をやることにした。庭は私がジョウロで、畑はお母さんがホースで水やりをやり楽になった。水とは貴重で、少しでも手を抜くと野菜、花、植木は弱る。畑は水が一番だ。水と言えば中村哲を思い出す。水を調べてみた。人間の体はほとんどが水でできている。 性別や年齢で差はあるが、胎児では体重の約90パーセント、新生児では約75パーセント、子どもでは約70パーセント、成人では約60〜65パーセント、老人では50〜55パーセントを水が占めているそうである。その世界でトップクラスの安全性を誇る日本の水が、今や危機に瀕しているという。農作業と話は全く変わるが、インターネットで記事を見つけたので載せる。元凶はPFAS。約1万種あるとされる有機フッ素化合物の総称だが、もともと自然界には存在せず、分解されにくいため、「永遠の化学物質」とも呼ばれている。恐ろしいのは、水などを介して人体に取り込まれると、臓器などに蓄積されてしまうことだ。目下、これらの化学物質が、全国各地の河川や地下水などの「水源地」で相次いで検出されている。しかも、国の定める暫定目標値よりも、はるかに高い濃度で残留しているというのである。PFAS汚染で町民たちがパニック状態に陥ったのは岡山県吉備中央町である。  

昨年10月、町内にある円城浄水場で、国の暫定的な目標値の最大28倍となるPFASが検出され、この浄水場から水の供給を受けていた地区に対して、給水制限が行われたのである。 「円城浄水場PFAS問題有志の会」代表を務める小倉博司さん(71)が言う。 「町内放送で“水を飲まないでください”などとアナウンスが流れるものだから、何事かと思いましたね。すぐ役場へ電話をしたら『保健所から給水を止めるよう指導があった』と言われて、公民館に給水所を設置したから来るようにと。役場の人がペットボトル入りの水を配っていましたが、住民たちは“いったい何が起こったんだ”と蜂の巣をつついたような騒ぎでしたね。翌日から給水車や1トンくらいの大きなタンクが届いて、そこから各自ペットボトルに水を注ぎ足す形になりました」  人口1万人強の吉備中央町には3カ所の浄水場があり、高濃度のPFASが検出された円城浄水場を利用していた住民は、約500世帯1000人だった。 「町の体育館で役場主催の住民説明会がありましたが、水道水は口にしてはいけないと言われまして。飲むことはもちろん、料理にも使ってはダメ。歯磨きやうがいもダメ、煮沸してもダメ、お風呂なら多分いいかなという話だったんですが、これから大変なことになるなと思いましたね」

 国も動きだしこの秋までに全国各地の調査結果を明らかにするようだ。我が家の水はどうなだろうか。場合に寄れば来年は畑はやれないかも知れない。正しく人間にとって畑どころか、あらゆるものに関わる死活の問題である。早く調べて貰いたいものだ。

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