災害が起きると72時間の言葉が叫ばれる。これは人間が3日間水を飲まないと生きていられないからと言われている。私も調子を崩して倒れた時、食べられず,寝られず,飲めず横になっていたが、意識は朦朧として、3日目これは駄目かなと思った。何とか這って台所に行き水を1杯飲んだ時、まだ死なないと思った。それから序序に回復をしたが水の有り難みは、このとき初めて感じた。母が従軍看護婦をしていて、食べ物がなく、餓死する人の話を聞いたが、食べなくてもしばらくは持つが水は3日が限界と言っていた。母は死ぬ前に,死んだ後仏壇に、水は欠かすなと何度も言われたが,今はさぼっている。
今夏で畑に水くれをしないと、砂地ですぐ野菜達はぐったりする。夏、晴れている日は夕方が来るのが心が重く観ずる。雨の日は,水くれをしないで済むので、気持ちが楽になる。
アクアスフィア・水教育研究所 代表 橋本淳司の公式ページから,人間と水の関係を見つけた。体からどれくらいの水が失われると人はどうなるかという話である。例として体重50kgの人とする。約2%(1ℓ)の水を失うと,口やのどの渇き、食欲不調等の不快感。約6%(3ℓ)の水を失うと、頭痛、眠気、脱力感等におそわれ情調も不安定になる。約10%(5ℓ)の水を失うと、筋肉の痙攣、循環不全、腎不全。そして約20%(10ℓ)の水を失うと死んでしまうそうだ。
生物が活動を行うには水が必要だ。人間は、水と睡眠さえとっていれば、たとえ食べものがなかったとしても2~3週間は生きられる。だが、水を一滴も飲まないと、4~5日程度で死んでしまう。体内の水が不足することを脱水症状という。脱水症状をおこすと、体温を調節する汗が出なくなり、体温がどんどん上がる。汗やおしっこが出なくなるため体内に老廃物が溜まり、血液の流れが悪くなり、全身の機能が障害を起こし死んでしまう。
体内の水分の20パーセントが失われると生きていけない。上に書いたが、体重50キロの人なら10キロ分(10リットル)の水がなくなると、死んでしまうことになる。
水は地球上で最も重要な資源の一つであり、生命の維持に欠かせない存在である。私たちの体の約60%は水で構成されており、飲料水や食料の生産、産業活動など、さまざまな分野で利用されている。水は化学的にはH2Oという分子で構成されており、酸素と水素が結合している。この特殊な結合のおかげで、水は多くの特性を持っている。例えば、水は非常に高い比熱容量を持ち、温度変化に対して比較的安定している。また、水は極性分子であり、他の物質と相互作用することができ、これにより、水は溶媒としての役割を果たし、物質の輸送や化学反応の媒体として重要な役割を果たす。次に、水の循環についてである。地球上の水は、大気中の水蒸気、地表水、地下水、氷河など、さまざまな形態で存在している。太陽の熱によって水は蒸発し、大気中に水蒸気として上昇する。そして、冷却されると水蒸気は凝結して雲や霧となり、雨や雪として地表に戻る。この循環は水循環と呼ばれ、地球上の生態系や気候に重要な影響を与えている。
水は私たちの生活においても不可欠である。飲料水としての利用はもちろん、食料の生産にも水は必要不可欠である。農業や畜産業においても大量の水が使用されており、これらの産業の発展には水の供給が欠かせない。さらに、水は産業活動やエネルギー生産の過程で冷却や清掃に利用されている。また、水は交通や観光などの分野でも利用されており、さまざまな面で私たちの生活を支えている。
しかし、水資源の保全は重要な課題となっている。世界的に見ると、水不足や水質汚染が深刻な問題となっている。人口の増加や産業の発展によって水の需要が増える一方で、水源の枯渇や水の浪費が進んでいる。また、人間の活動によって水質が汚染され、生態系や健康に悪影響を及ぼしている。このような課題に対しては、持続可能な水の利用と管理が求められる。省水技術の開発や水の浄化技術の向上、環境保護活動などが行われているが、個人や社会全体での意識改革や取り組みが不可欠であると考える。繰り返しになるが、水の重要性について改めて考えてみる。冒頭に語ったように、水は私たちの生命を維持するために必要なものであり、地球上のあらゆる生物にとって欠かせない存在である。また、水は自然環境や地球の気候にも大きな影響を与えている。私たちは水を適切に管理し、持続可能な利用を心がけることで、将来の世代に美しい環境と豊かな水資源を残すことができるのである。
そして今、世界中で水不足が深刻になり、安全な水を得られない人は11億人いると言われる。日本のように上下水道が完備している国は、世界では半分ほどである。たとえば、途上国の貧しい地域では、上水道も下水道もなく、生活用水を近くの池に頼るところもある。だが、そこには生活雑排水や家畜のし尿も流れ込み、その水を飲んだ人は病気になり、ときに死亡することもある。小さな子どもが水瓶を背負って水を汲みに行く国や地域もある。水瓶は20キロ近くもあり、持ち上げるだけでも大変だが、それをもって家と水源の2、3キロの距離を毎日往復しているという。それでも水なしでは生きていくことができない。水不足による生命の危機にさらされながら、何とか水を確保しようとしている。と公式ページで橋本淳司氏は語っている。
日本は水の有り難みを,なかなか感じないが、本当に豊かな水に恵まれた国である。
世界中で水不足が発生する中、世界各地で水争奪戦は激化している。日本の水資源が外国から狙われている――。他国が日本の土地を購入した場合、その土地の下を流れる地下水は誰のものになるのだろうか。2010年、北海道議会が政府に提出した意見書には、こう書かれていた。「我が国における現行の土地制度は、近年急速に進行している世界規模での国土や水資源の争奪に対して無力であると言わざるをえない」。
繰り返しになるが、水は私たちの生活において不可欠な存在であり、持続可能な利用と保全が求められている。私たち一人ひとりが水の大切さに気づき、行動することが、地球と未来のために重要と考える。
引用 アクアスフィア・水教育研究所 代表 橋本淳司の公式ページ