家族旅行に私一人留守番

人生

先日私を除いた家族が2泊3日の旅行にでた。私は留守番である。旅行中の食事はお母さんが用意をしてくれて冷蔵庫の中に入れていった。その量は3日分を越えるものであった。出発前は慌ただしく準備をし、そして出かけていった。出かけた直後は取り残されたと言う思いと、気楽な思いが重なり不思議な気分であった。また無事旅行を終えて帰ってくるか、事故を起こさないだろうかと不安も感じた。しばらくして好きなことを始めた。この時は一人が自由気ままにやれて快適だった。初日の昼は冷蔵庫の中をみて、お母さんが折角作ってくれたのだから全部食べようと思っていたが、そんな思いを超えた量であった。お皿におかずをとりわけ、ご飯を盛り、味噌汁から飲み始めた。野菜のおかず、ご飯を食べ、トマトジュース、豆乳でしめた。午後はまた好きなことをやり、早かったが午後3時から、庭、畑の水くれをした。時折家族はどうしているかと心配することが度々あった。夕方食事の準備をしていたら、お母さんから無事宿に着いたとの連絡があった。一安心。暗くなってくると心細いというか、これまた不思議な寂しさというものを感じた。大学の哲学の授業で、子供が遊んで夕方になり周りの家の灯がついてきて、子供は家に帰ろうとした。自宅について、自宅の灯がついていないことに、不安と寂しさを感じた。その時の子供の心を考えるのが哲学だと教授は言われた。私も子供に戻ったようであった。いつも賑やかに騒ぐ孫もいない環境は、落ち着く反面家族を恋しく思った。いつも夕食は殆ど食べないが、この日は、頑張って食べた。シャワーを浴び、youtubeのニュース番組を見て、夕方感じた思いと違った快適な時間を過ごした。一人も良いものだとも考えた。家の施錠を済ませて、午後8時睡眠薬を飲んで床に入った。私の寝るのは早い。この日は薬が効いたのかすぐ寝た。初日は終了。  

 2日目、私の朝は早い。3時には目覚めて、清掃をしてyoutubeのニュース番組を見た。7:00朝食の準備、また頑張って食べた。いつもは用意されたものを食べるだけだが、皿に料理をとりわけ、ご飯を盛り、食後皿、茶碗を洗う後始末も苦労した。家事は大変だ。生きていることは誰かに世話になっているもので、感謝を忘れてはならないと思った。2日目は初日と同じように過ごした。初日と違ったのは一人でいることの快適さが増したことである。この日も睡眠薬は良く効いた。

 3日目一人で過ごす時間も少なくなってきた。冷蔵庫にはお母さんが用意した料理が大量に残った。頑張って食べたが無理だった。夕方皆が帰ってきた。賑やかになった。これもまた良いものであるが、一人の時の心地よさも良いものだ。また家族を旅行に行かせよう。

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