癒やされる犬、猫

世相

 子供の頃犬を2頭飼っていた。犬は2頭とも捨て犬である。家の隣が神社で、そこの木に紐でくくりつけられていた。犬の鳴き声で母が気づき、飼い主が迎えに来るのではと、しばらく様子を見ていた。しかし来なかった。犬は捨てられたものと判断をし、家に連れ帰り母が可愛がった。その犬は長生きをした。その後しばらくして、また神社に子犬が捨てられていた。きゃんきゃん鳴く姿に、何とかしてやらねばとの思いに駆られ、また家に連れ帰り飼った。子犬はすぐ懐き、まもなく家にあった小池に落ちた。その時の落ちた時の音の「じゃぼん」から、子犬であったが「じゃんぼ」と名付けた。この犬も長生きをした。この犬は死ぬ間際、家を出て遠くの畑で死んでいた。母は家で死ぬと我々に迷惑を掛けると思い、具合の悪い状態でその畑まで行ったのではないかと言っていた。2頭とも敷地内に埋葬をした。2頭の遺影は仏壇に祀ってある。

最近youtubuで犬、猫の動画にはまっている。子犬のちょっとした仕草を見るだけで心休まる。動画の中には色々なものがあるが、特に興味を持ったのは、捨てられた犬、猫と偶然出会い、家に連れ帰り面倒を見るというものである。道端の寒い中で、助けを乞う犬、猫のさまよう姿に何とも言えない思いで見ていると、その犬を見つけた人が保護するというものである。最初は警戒していたのが、連れ帰られ飢えていたのであろう、食べ物を与えられ、がつがつ食べる姿、シャンプーで洗われ、見違えるように変わる様子に良かったと思う。何で飼い主はこんなに可愛い犬、猫を捨てたのであろうか。事情も色々あるであろうが、何か別の方法を考えて欲しかった。保健所に預けられる犬、猫の様子も切なくなる。殺処分される犬、猫はその気配を察するようだ。坂本龍一の番組で、伐採する樹林の木々に電流を通し、一本切り始めたら、他の樹木の電流に変化が生じたそうだ。樹木も生きているのだ。気配を指したのだろう。次は自分が切られるのではと・・・。犬、猫はましてや・・・。

私の見ている動画で、拾われた犬、猫が大事に扱われ、最初は警戒していたのが、飼い主に懐いていく様子は、本当に良かったと思う。ただ映像を見ていると2人以上いないと撮れないものもあり、偶然捨てられた犬、猫に出会ったかのように装ったのではと思われるものもある。自作自演でなければ良いのだが。

ペットショップで売れ残った犬、猫はその後どうなるのであろうか。インターネットで調べると色々出てきた。切なくなる者もあった。今は犬、猫は家族と同様であると思う。今後もっと大事に扱われて欲しい。殺処分される犬、猫の減ることを祈る。動物にも人間と同等の権利が尊重され、動物との共生を目指したいものである。

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