10年程前の国会は気分を悪くしながらよく見ていた。安保法制が焦点だった。連日国会で審議しているとき、安倍晋三が首相でありながら国会を放り出して、大阪のテレビ局に出演したのには腹がたった。そんな国会で山本太郎は目立っていた。以前からおかしくなってきた報道機関が、あの頃から一層おかしくなってきたようだ。CSでやっていた佐高誠と西部邁の番組「学問のすすめ」、愛川欽也などの番組などをよく見ていたが、どんどん消えていった。CSも辞めた。確かNHKにも圧力がかかったはずだ。クローズアップ現代がそうであったようだ。そしてどうでも良いような馬鹿みたいなバラエティー番組が溢れ、辟易した。あれからテレビはあまり見ていない。新聞もいらないと思ったが、お母さん(私の妻をそう呼ぶ)が止めないでほしいと言うのと、土曜日に入る広告が面白く今でもとっている。広告は各店の商品の値段を比べるのが楽しい。私はおかげで物価は敏感である。高くなった。年金暮らしは厳しいものがある。防衛費より生活防衛費が必要だ。老人よ、立ち上がれか!
岸田政権が閣議決定した安保関連3文書、「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」と自衛隊の体制や5年間の経費の総額などをまとめた「防衛力整備計画」は議論もなく,報道機関の扱いも弱く空しさを感じる。東京新聞が防衛省内の検討会議の資料を情報公開請求したところ、議事録などはほぼ黒塗りで開示されたそうだ。我々ももっと関心を持って批判しなければならないとだめだ。数年後には徴兵制が、国会ではなく閣議決定されるという夢みたいな話も起こるかもしれない。岸田文雄は安倍晋三より、遙かに酷い政策を平気でやっている。でもその岸田への報道は淡々としたもので熱さを感じない。そして今「裏金」疑惑に国会は揺れ、岸田政権の支持率は20%を切った。このような政治・社会に無関心になったのは世論操作もあっただろうが、国民にも問題があると思う。あー本当に虚しい。
政治家もジャーナリストも劣化した。政治家の酷い言動、テレビに出る文化人と称する人たちの発言も聞くに堪えない。政治家には政治学、経済学,歴史,哲学などはいい,少なくとも人格というか、品性などを問う資格試験を課してやりたいものだ。どのようにしたら良いのか、仕組みを含めて考えてみてもいいのではないか。夢か。あまりに酷い政治家が多い。最近の情報はインターネットから得ている。一月万冊、デモクラシータイムス、哲学入門ジャーナルなどである。しかし物の見方は右、左、上、下など色々あるので注意して色々な分野のニュースを見ている。無くなったが虎ノ門ニュースも見ていた。ウクライナも最初は驚いたが慎重な見方をしたい。ヨーロッパは民族が斑のように散らばり、そこに国境線が引かれ昔から複雑な状態にあった。そしてパレスチナに対するイスラエルの紛争、南米でもガーナが危ない。結局馬鹿を見るのは庶民だ。毎日ウクライナ、ガザなど紛争の終わりの見えない情勢を、各地の情勢を想像しながら見守っている。