人生

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 松前重義

熊本県生まれ。旧制熊本県立熊本中学校から熊本高等工業学校を経て、東北帝国大学工学部電気工学科を卒業する。この期間柔道に熱中する武道少年であった。逓信省に技官として入省し、無装荷ケーブルなどを発明して通信技術の進歩に貢献した。この時内村鑑三の...
世相

 反骨のルポライター・竹中労

竹中労は、日本のルポライター、アナーキスト、評論家であった。。東京都出身。甲府中学(現:山梨県立甲府第一高等学校)中退。「夢野京太郎」「ケンカ竹中」「反骨のルポライター」などの異名を持ち、芸能界や政界に斬り込む数々の問題作を世に送り出した。...
世相

 社会に敏感な俳優・菅原文太 

菅原文太は、日本の俳優である。「下積み」の時代が長かったが『まむしの兄弟』シリーズ、『仁義なき戦い』シリーズ、『トラック野郎』シリーズなどで人気を博した。その後岐阜県で有機農業に取り組み、食の安全や命の大切さを人々に訴えた。晩年は山梨県北杜...
世相

 「鞍馬天狗の異名」中山素平  

日本興業銀行頭取。「ミスター興銀」と評され、財界の鞍馬天狗の異名をとった。 戦後日本興業銀行の存亡をかけたGHQとの交渉で中山素平が粘り強く活躍し存続が決まる。その後日本の高度経済成長期にあって、戦後日本の復興を担った、大型経済案件には必ず...
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 「真剣師」小池重明 

団鬼六の小説「真剣師 小池重明」で小池を知った。1947年に愛知県名古屋市で生まれた。父親は健常者でありながら傷痍軍人を装い、物乞いをしては博打に明け暮れる不定職者で、母親は自宅などで客の相手をする娼婦だったという悲惨な家庭環境で育った。小...
世相

 財界総理石坂泰三がいたならば

東芝が上場廃止したことから石坂泰三について考えて、書いてみる。城山三郎の作品『もう、きみには頼まない』を参考にさせて貰う。石坂泰三は、どんな難題にも果敢に挑戦し、権力者にも屈しない気骨の人物であったが、しかし、彼の信条は「無事是貴人」であり...
人生

 庶民派藤沢周平

一時藤沢周平をよく読み映画も殆ど見た。江戸時代を舞台に、庶民や下級武士の哀歓を描いた時代小説の作品を多く残した。とくに、架空の藩「海坂藩(うなさかはん)」を舞台にした作品群が有名である。子供の頃から歴史の戦国時代ものが好きで、上杉謙信、武田...
世相

 清廉潔白な木川田一隆の生き方 

財界の良心と呼ばれ、率先して企業の社会的責任を唱えた木川田一隆について考える。 木川田は福島県出身で東京電力に入り「電力の鬼」松永安左エ門に師事し、その後の財界で活躍をした。経済同友会代表幹事に就任すると、業界の協調的競争を訴え「産業問題研...
世相

 高野辰之と島崎藤村そして「破戒」 

破戒はご存知のとおり、島崎藤村が1906年に出した小説である。この話の主人公、瀬川丑松は長野県飯山市の飯山小学校の先生で、被差別部落出身の身の上を隠して教職についていたが、結局は父親の「決して言ってはいけない」という「戒め」を破って自分の出...
世相

 武豊と絆(キズナ)

昔下宿していた時お世話になったお婆ちゃんが、布団に寝ながら、競馬を見て馬の走るのを、綺麗と言っていた。当時の古いテレビで画像は粗く何かが走っているようにしか見えなかったが、お婆ちゃんには馬が綺麗に走っているように見えたのだろう。毎週土曜日、...