障害者自身の思い

世相

 障害者自身の思いとは、どのようなものであろうか。少し前に障害者施設で嫌な事件があった。犯人は自分の一方的な思いで、犯行を行った。障害者を思いやることはなかった。なかなか口に出来る事ではないが、あえてタブーのようにしないで、障害者の思いを、障害者を持つ関係者から聞いた話などから考えてみたいと思う。私の知る方は、高度な障害を持ったお子さんを抱え、今は退職をしながら世話をされている。その方は、口もきけない、顔も動かせないお子さんの目の動きでその日の状態を察するという。喜怒哀楽も目の動きで分かるという。そのお子さんは、周りの世話で暮らしているが、将来のことを、考えないのだろうか。そのお子さんは生まれてから、その状態が続き、楽しいこともあっただろう。そして将来への希望もあるのかも知れないが・・・・・。そのお子さん気持ちを窺い知ることは出来ない。障害者は、社会の中でさまざまな困難や偏見に直面しながらも、自分らしく生きることを、望んでいるのではないかと思う。しかし、障害者の思いは、なかなか周りの人に伝わりにくいことも多いのは確かだ。あの事件からも、障害者自身の思いを考えてみたいと思った。

  障害者という言葉には、さまざまな種類や程度の障害を持つ人々が含まれるが、しかし、社会では障害者に対する理解や支援が十分に行き届いていないのが現状である。障害者の声を聞くことは、健常者と障害者の関係を改善し、より良い社会を作るために必要なことである。障害者の想いとは、障害者が自分の障害についてどう思っているか、どんな困難や苦しみを抱えているか、どんな配慮や支援が必要か、どんな生活や社会を望んでいるかなど、障害者の立場から発信されるメッセージである。これらのメッセージは、内閣府が行った「障害のある当事者からのメッセージ(知ってほしいこと)」というアンケート調査の結果をもとに考えてみた。障害者の思いを今まで考えてこなかったことがよく分かった。一つ一つ見てみると、思わずこんな事だったのかと、知らなかった事も沢山あり、勉強になった。ただ統計というのは怖いもので母数が少ないことから、本当の現実とは違う結果が出ることもあろう。この内閣府の調査も別の意味で面白く見た。調査の文章のおかしな所もあったがそのまま載せた。またも見にくいまとめ方になったがご容赦を。記事「障害のある当事者からのメッセージ(知ってほしいこと)」の集計結果を参照して欲しい。

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