豆知識その1の2

知識

・無期懲役の実刑判決を受けた人は、平均30年で出所している。
(まず、「懲役」とは、死刑、禁錮、罰金、拘留、科料と同様に刑罰の一種です(刑法第9条)。懲役は無期懲役と有期懲役の2つにわかれる(刑法第12条)。無期懲役とは、懲役の期間が無期限の刑罰のことで、死刑に次ぐ重い刑罰となる。これに対して、有期懲役とは、懲役の期間が設けられている刑罰で、下限は1か月、上限は20年(加重の場合は30年)とされている。
無期懲役と終身刑の違いは?
「終身刑」とは、一生(終身)刑事施設に収監される刑罰で、終身刑は日本の法律では採用されていない。他方で、無期懲役は懲役の期間が無期限の刑罰である。もっとも、日本の法律では無期懲役囚であっても仮釈放が認められると出所することが可能である。無期懲役の期限は無期限であるから、「無期懲役を食らうと一生刑務所から出てこれない」と思われる方もいるかもしれないが。しかし、無期懲役を受けても、刑の途中から刑務所を出ることは可能である。それを可能にするのが仮釈放(刑法第28条)という制度である。
ただし、あくまでも「仮」の釈放である点に注意が必要である。釈放後は保護観察期間となるなど国の監視下に置かれることには変わりなく、仮に、遵守事項に違反した場合などは仮釈放が取り消され、再び服役しなければならない。無期刑の仮釈放の条件は以下のとおりである。1.改悛の状が認められること、2.刑の始期から10年を経過したことである。
 無期懲役の仮釈放までの平均期間は30年超え35年以内が一般的であり、35年を超える者も少なくない。さらに無期懲役で仮釈放されて出所できる割合は1%にも満たない)

・北極よりも南極の方が断然寒い。冬場の平均気温にはマイナス30度近くの差がある。
(北極と南極ではどちらが寒いだろうか?答えは南極である。北半球、シベリアのオイミヤコンの最低気温は-71度であるが、南極(ボストーク)の最低気温は-89.2度である。なぜ南極の方が寒いのであろう。一つ目の理由は、北極と南極では高さが違う。北極の氷の厚さは最大で10mぐらい。しかし、南極の平均の高さは約2,500mもある。高い山のほうが寒い。二つ目は、南極は大きな大陸であることである。北極に陸地がなく海や氷がひろがっている。しかし、南極は大きな陸地があり、海と陸を比較すると、海は冷たくなりにくいのである。南極でも海の近くより内陸の方が寒いのである。ちなみに日本の最低気温は北海道の旭川の-41.0度。旭川も北海道のまんなかにある。)

・トウモロコシの粒の数は必ず偶数。(トウモロコシの実は、長さ1cmほどの「小穂」と呼ばれる部位が成長したものである。 成長が始まる頃の「小穂」に付いている粒は偶数だったり奇数だったりするが、「小穂」が成長する過程でそれぞれの粒が2つに分裂するため、粒の数は必ず偶数になる。)

・海上自衛隊の金曜日のメニューは必ずカレーと決まっている。
(海上自衛隊では、毎週金曜日にカレーを食べるのが習慣になっている。この習慣を名物にしようと、海上自衛隊の基地がある舞鶴市では「金曜日はカレーの日プロジェクト」を立ち上げているほどである。基地によっては各種イベントなどが重なり、カレーの日がズレることもあるようだが、基本的に海上自衛隊では金曜日がカレーの日として定着している。ちなみに、陸上自衛隊でも週に1度はカレーを食べるようだが、駐屯地によって曜日は異なる。自衛隊が金曜日にカレーを食べるようになった理由として、間違った説もいくつか出回っている。ここではその中でも有名な説を2つご紹介する。
1. 曜日感覚を忘れないようにするため
洋上で長期間生活すると隊員は曜日感覚を忘れてしまうため、海上自衛隊では週末にカレーを出して曜日感覚を失わないようにしたという説が有名である。長い洋上生活に加えて交代制勤務などがあれば、昼夜逆転などにより曜日感覚がなくなるのも一理あるような気がするが、この対策として「カレーの日」が導入されたというのは間違っている。そもそも航海のプロが曜日感覚を失うなどあってはならないことである。この説は、自衛隊で週末にカレーを食べる習慣ができてから後付けで説明されるようになったとされている。
2. 旧海軍時代からの伝統である
週末にカレーを食べるのは、旧海軍時代からの伝統であり、それが現在にまで引き継がれているという説もある。明治時代からの伝統が引き継がれていると聞くとロマンを感じるかもしれないが、この説も間違っていることが分かっている。旧海軍時代にカレーが食事のメニューに登場するようになったことは確かであるが、毎週決まった曜日に食べていたという記録はない。また、今でこそ簡単に作れるカレーですが、当時はカレー粉から作らなければならない比較的難易度の高い料理であったことから、毎週頻繁に作られていたとは考えられない。では自衛隊が金曜日にカレーを食べるようになった本当の理由は何なのか、自衛隊とカレーの歴史を振り返りつつ確認してみよう。。
1. カレーを週末に食べるようになるまでのいきさつ
旧海軍でカレーが出されるようになったことが分かる最古の記録は、明治41年に発行された「海軍割烹術参考書」である。同書にはカレーのレシピが記載されており、海軍カレーの基礎となっている。当時、栄養の偏りにより脚気(かっけ)に悩まされていた旧海軍は、イギリス軍で出されていた栄養価があり美味しいカレーを兵食改革の一環として取り入れたとされている。やがて昭和30年以降にカレールーが登場し、一般家庭でも手軽にカレーが作れるようになった。自衛隊でも半日勤務の土曜のお昼に、後片付けが楽なカレーを作る部隊が増えたと言われている。
2. 週休2日制をきっかけに金曜日がカレーの日になった
昭和後期から平成にかけて、多くの国内企業が週休2日制を導入するようになったが、海上自衛隊でも土日を休みにする部署が増えてきた。そこで、週末に提供されることの多かったカレーが金曜日に出されるようになったようである。こうして、調理が簡単で栄養価も高く隊員にも好評なカレーが、金曜日の定番メニューとして海上自衛隊全体に広がったと考えられている。)

・サハラ砂漠のサハラは砂漠という意味。つまり砂漠砂漠
(Sahara Desert. アフリカ大陸の北部一帯に広がる世界最大の砂漠。 サハラという名称そのものが、アラビア語でとくに「平坦(へいたん)な砂漠」を意味している。 面積は860万平方キロメートルで、世界の砂漠面積の約26%を占める。なんとアフリカ大陸のおよそ1/3を誇る広さがあり、広大な砂漠には、モロッコの他にチュニジア、エジプト、アルジェリア、チャド、リビア、マリ、ニジェール、スーダン、モーリタリアなどアフリカの複数の国にまたがっている。インドや中国南部のようにこの緯度にあっても地形の関係で大量の降雨がある地域もあるが、サハラ砂漠はアジアのヒマラヤ山脈のような広域気象に影響を与えるような大山脈が存在せず、北のアトラス山脈を除いてはほぼ平坦な地形であることから緯度がそのまま乾燥度に関係し、広大な砂漠を形成している。)

・「押上」の名前の由来
(東京都墨田区にある「押上」は2012年に完成した東京スカイツリーがある場所として知られている。東京スカイツリーの高さは武蔵の語呂合わせでもある634mで、自立式電波塔としては世界一の高さとなった。地名の由来は明らかではないが、川が作った土砂が少しずつ堆積し、押し上げられて陸地化したことに由来するといわれている。かつては押上村という農地であったが、現在では東京スカイツリーと東京ソラマチなどの周辺施設を含んだ東京スカイツリータウンの開業もあり、町は大きく発展している。)

・チゲ鍋のチゲは辛いという意味ではなく鍋と言う意味。つまり鍋鍋。
(韓国料理で「チゲ鍋」というのがありますが、実は「チゲ」というのは元々「鍋料理」という意味。 つまり、キムチチゲも「キムチ鍋」です。 ということは、日本語で言うと「チゲ鍋」は「鍋鍋」になってしまうんです。「キムチ鍋」と「キムチチゲ」は、どちらもキムチを使った鍋料理ですが、調理方法と呼び方で違いがある。 キムチ鍋はキムチや野菜、肉などを鍋に入れ煮込む料理で、 キムチチゲは、キムチや野菜、肉などを炒めてから、調味料と出汁で煮込む料理である。 日本では一般的に「キムチ鍋」と呼ばれており、韓国では「チゲ」と呼ばれている。 )

・サルサソースのサルサはソースという意味。つまりソースソース。
(サルサ(スペイン語: salsa)とはスペイン語で「ソース」一般を意味する語(例えば醤油はスペイン語でサルサ・デ・ソヤ(salsa de soya)つまり「大豆のソース」という)で、スペイン語圏以外における外来語としては、特にスペインおよびラテンアメリカで料理に使われる液状調味料の総称として用いられる。語源は英語およびフランス語の「ソース」(sauce)同様、ラテン語で「塩味の」を意味するサルスス (salsus) の女性形サルサ (salsa)。 日本人が使用する「サルサソース」という言葉は、じつは「ソースソース」って意味になる。サルサソースはコクのあるトマトをベースに唐辛子やパクチー、きざみ玉ねぎなどを加えた、具材感のある辛口メキシカンソースである。サルサソースは、料理のジャンルや食材を選ばず幅広い料理に活用できる便利さが魅力。メキシコや中南米では欠かすことのできない調味料のひとつである。 材料はほぼ同じであるが、タコスソースのほうが酸味がよりマイルドでとろみがある。)

タイトルとURLをコピーしました