年をとって、夏の畑仕事 

人生

 年をとり畑仕事も年々疲れたかたが増した。当然のこととは言え、寂しさを感じる。今は殆どお母さんがやってくれているが、痛めた膝を庇いながらの草取りも辛い。そして夏の私の仕事は水くれが私の仕事の主となる。庭からじょうろで水くれを始める。一つ一つの植木鉢、樹木の様子を見ながら水の加減を変えてやる。そして水くれの時蟻にも注意する。今年はブロックの塀に蟻の列を何回か見つけ蟻退治に苦労した。庭から畑にまわる。最初はじょうろでやっていたが、耐えられなくなって畑はホースでやることにした。水はやるのが少ないと、てきめんで翌日葉が萎れ、水をたっぷりやると、しっかりとした元気な葉になっている。トマト、キュウリ、茄子、ピーマン・・・と一通り夏野菜を植えているが、水は一番だ。一本一本植木、野菜の様子を見ながら子供のような感覚で水やりをする。また私は糖尿病で、その治療である運動の一つとして、水くれは丁度よいものである。水くれには30分ほどかかるが、その後シャワーを浴びて、自分への水も忘れず飲む。塩もひとなめして熱中症に備える。

 話は変わるが、隣の広い畑で、若くして旦那さんを事故で亡くした方が80歳を越えていると思うが、一人娘がいるだけで畑仕事を一人でやっている。娘は手伝わない。大型の耕運機を操り、除草剤もまいているようだが草取りを、暑い昼間やられている。農作業をされているのを見ると、何か考えながらやっているのか、何も考えずやっているのかと、私が考えてしまう。長年の農作業で体は、くの字になってしまっている。その姿を見ると人間は何で生きているのか考えてしまう。今年は熱中症になられ2日間休まれたようだ。その方は広い土地に、アパートを何棟も持っていてお金には困らないだろうに、農作業が生きがいなのだろう。その方の仕事ぶりを見ると私も頑張らないと駄目だと思う。

 年をとっての畑仕事は無理をしないで、自分に合った工夫をしながらやりたいものだ。子供のような植木、野菜のために頑張る。

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